Linuxでのインストール手順
1) CUDA対応のGPUをパソコンに挿す.対応かどうかはCUDA ZONEのHPから確認できる.ただし,大きいボード(GTX 280とか)を挿す場合は,カードの後ろのほうがマザーボード上の他の部品に接触しないように気をつけてパーツ選びをする.
時間がない人はKNOPPIX for CUDAをCDに焼いてそこから起動すれば以下の手順は省略可能.
2) CUDA ZONEよりドライバ,SDK,toolkitをダウンロードする.
3) X serverを終了しなければドライバはインストールできない.やりかたは色々あるが,suでルートユーザになり/etc/inittabのrunlevelを3にしてrebootすれば一応OK.
4) ドライバをインストールする.Xのconfigurationを書き換えても良いか聞かれる時にデフォルトでは「NO」となっているがこれを「YES」とする.これ以外は全てデフォルトの設定でOKしてよい.
5) toolkitをインストールする.バージョンが混在しなければ/usr/loca/cudaにインストールするのが良いだろう.
6) SDKをインストールする.色々とバージョンによる違いがあるので,直前にインストールしたtoolkitの下にインストールするのが良いだろう.
7) CUDAの開発・実行に必要な環境変数を設定するために,~/.bashrcに以下の行を書き込む.(バージョンによりパスが若干異なることも)
export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/local/cuda/lib
export PATH=$PATH:/usr/local/cuda/bin
最近のバージョンは64 bit用に別のライブラリを用いるので,64 bit環境で/usr/local/cuda/lib64がある場合はLD_LIBRARY_PATHに/usr/local/cuda/lib64を指定する.
8) X serverが立ち上がっていないとCUDA対応プログラムが動かないのでX serverを立ち上げる.runlevelを3にしてた場合は5にしてrebootすれば一応OK.
9) 試しにSDKのディレクトリでmakeしてみると,サンプルプログラムがコンパイルされる.これには暫く時間がかかる.問題なく終了するとSDKのbin以下に実行ファイルが生成されるので,何か適当に実行してインストールがうまくいったか確認してみる.(SDKのディレクトリ以下の構成はバージョンにより若干異なる)
GLUTが入ってないとコンパイルできないのでglut関連でエラーが出るときはfreeglut-develなどを事前に入れる.
※ノートパソコンではXを立ち上げるだけでも苦労することがあるが,BIOSの設定で解決することが多い.
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