KNOPPIX for CUDAは多コアプロセッサ上でのソフトウエア開発を支援するため,手軽にデモ・開発を実行できる環境として開発されました。
CUDAに対応したNVIDIA社製GPUを搭載したマシンならば,ドライバをインストールすることなく既存の環境を残したままCDブートで高速物理シミュレーションの世界を体験することができます。
KNOPPIX for CUDAのリマスタリングは,東京工業大学グローバルCOEの小西史一さん,理化学研究所ゲノム科学総合研究センターの梅津亮さんによって行われました。Gcsimは,高幣俊之さんのプログラムをもとに理化学研究所の似鳥啓吾さんのPhantom-GRAPEライブラリ(リンク)及び長崎大学の濱田剛さんのcunbody1.5ライブラリ(リンク)を使用して,現在電気通信大学所属の成見がGPUに対応させました。Claretは,福井大学工学部古石貴裕さんのプログラムをもとに成見が対応させました。GPUプログラミング全般に関しては,理化学研究所ゲノム科学総合研究センターの泰地真弘人さん,長崎大学工学部情報システム工学科の濱田剛さんと協力して開発しています。
また,KNOPPIX for CUDAは分子動力学専用計算機MDGRAPE-3のドライバおよびライブラリも収録しており,デモプログラムでMDGRAPE-3を動かすことも可能です。
起動からGPUのデモ動作まで
銀河衝突シミュレータGcsimの場合
NaClのMDシミュレータClaretの場合
CUDAサンプルプログラムの実行および自作CUDAプログラムのコンパイル
推奨するマシン環境
●x86_64対応のCPUを搭載したPC ●メモリ2Gbyte以上推奨 ●マザーボードがCDからのブートに対応 ●GPUはG80世代以降のNVIDIA製GPUを搭載したもの(詳しくは本家CUDA ZONEの「CUDA GPUs」を参照)
リンク
慶應義塾大学理工学部 泰岡研究室
泰岡研 CUDAプログラミングの紹介ページ
KNOPPIX 本家 日本語版
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